Monday, February 25, 2008

内股を鍛えることに関して


以前にお年寄りの健康法の1つに、自転車の話をした。ほとんどの方は歩くだけで元気になるが、もう少し上級編がある。この仕事を続けていくと人間の身体の老いを感じる。長く治療を受けられている方は25年以上にも及ぶ。60才で始めても85才を越え、40才出始めても還暦を超える。この間生まれたと思っていたら、今度子供が出来るという話をしている。25年という月日はそういう長さである。私自身今年で治療生活30年だが、人が老いることに関してはとても興味を持ってみている。ここ数日、内股に関して話をした方達がいたので、特別に元気になる方法をお話ししたいと思う。前回書いた自転車こぎの本当の目的は内股の筋肉をどうやって鍛えるかである。男性も50才位になり内股の筋肉がダボタボの方が時々いるが、殆どのケース、性的にも力がなくなってくる。女性も閉経のころで、何となく内股に力がなくなってきたと感じている方も多いと思う。実はこの内股、非常に大切な役割を持っていて、我々腹部の治療をするときに必ずと言っていいほど内股の状態を確認する。失禁などの治療で筋力強化だけで治る方と手術をしなければ良くならない方は大体内股の筋力を見ればわかる。下腹部の力強さがそのまま内股に投影されているので、内股の筋力イコール腹部の力となる。90才でも元気な方はこの内股がしっかりしていて、皮下脂肪も豊である。では筋トレで内股を鍛えればいいという話になるが、これはなかなか自分で出来ない。だから自転車こぎをしながら太腿を鍛えれば、同時に内股も鍛えられる。それで自転車こぎを推奨した。特に還暦ぐらいから70代の方達、歩くことは勿論いいが、もう一花ということでしたら、自転車をお薦めいたします。走らない自転車で家の中でも出来るのですから。

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